官民連携まちづくり推進協議会

お知らせ・活動報告

第11回(2020年度第3回)会議をオンラインで開催しました

2021年3月22日

2021年3月22日、第11回(2020年度第3回)会議を開催しました。
今回の会議は、新型コロナウイルスの影響により県外移動は難しい状況であるため、Zoomによるオンライン開催となりました。
参加者は、28団体、52名と、過去最大となりました。新型コロナウイルスの影響で始まったオンライン開催ですが、遠方の自治体や団体の方の参加も増える結果につながったことは、コロナ禍がもたらした、プラス要素の1つと言えるかもしれません。

世話人代表(山梨県都留市 山口産業建設部長)挨拶

世話人代表(山梨県都留市 山口産業建設部長)の挨拶の後、初参加の6自治体の担当者と新たに都留市の地域再生推進法人となった一般社団法人まちのtoolboxの伊藤代表理事に自己紹介をしていただきました。本協議会には、自治体と連携してまちづくりを行う地域再生推進法人も加入しており、まちのtoolboxが4団体目となります。

今回は、人生100年時代、新しい働き方での「生涯活躍のまち」の推進について、2つのテーマの講演をしていただきました。

五百旗頭千奈美課長

1つ目は、「人生100年時代における高齢者の就業環境整備」について、厚生労働省職業安定局高齢者雇用対策課の五百旗頭千奈美課長にご講演いただきました。
五百旗頭課長からは、主に生涯現役促進地域連携事業について、実施スキームやポイント、具体的な事例等の説明がありました。そして、生涯現役促進地域連携事業の委託期間終了後の地域における事業の自走・継続策について模索しており、皆さんからのアイデアがあれば今後の政策立案に活かしたい、とのお話がありました。
参加者からは、「生涯活躍のまちを進める中で関わったシニア世代の方は、必ずしもお金を稼ぐことに執着していないという印象があるので、生きがいづくりとビジネスを結び付けたようなモデルをこの事業で構築してはどうか」、「対象を高齢者以外にも広げてもらうと使いやすい」等の意見が寄せられました。
五百旗頭課長は、これまで高齢者の就業環境整備は、企業雇用を中心とした政策手法だったが、人生100年時代を迎え、地域での就業機会をいかに作っていくかということが今後重要になってくる。本事業を通じて、自走できる地域コミュニティづくりのモデルを作っていきたい、とお話されました。

谷口政秀所長

2つ目は、「官民連携ワーケーション・テレワークによる新しい働き方や空間づくりのヒント」と題して、株式会社イトーキ オフィス総合研究所の谷口政秀所長にご講演いただきました。谷口所長はいわゆる「デザイン思考」という考え方を日本に持ち込んだ方の1人で、「make space」を監修出版されたことで知られています。
コロナ禍によってテレワークやワーケーション等の新しい働き方が加速する中で、どういった観点でハードやソフトの計画・設計を進めるべきか、国内外の事例を紹介しつつご説明いただきました。その後の意見交換では、「リモートワークのために企業が来てくれるためにはどういった取組が必要なのか」等の質問が寄せられ、谷口所長からは、具体的なアイデア等の紹介がありました。

最後に、今年度で定年を迎える南魚沼市の立川課長の「それぞれの課題は様々だが、目指すべきは人。人と人をどうつなぐかについて相談し合える本協議会はとても有意義であり、輪が広がって欲しい。これからもがんばりましょう」との激励の挨拶で閉会しました。

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