官民連携まちづくり推進協議会

お知らせ・活動報告

第17回(2022年度第3回)会議を群馬県前 橋市にて開催しました

2023年2月24日

群馬県前橋市

第17回(2022年度第3回)会議は、視察を兼ねて、2023年2月24日、群馬県前橋市で開催しました。

今回は、前橋市が取り組んでいる、「前橋版CCRC(生涯活躍のまち)」、「前橋市アーバンデザインによる官民連携まちづくり」の2つのテーマについて、実際にまちを巡りながら、学ぶ機会となりました。

「ココルンシティまえばし」

最初に訪れた場所は、「ココルンシティまえばし」です。このエリアは、前橋赤十字病院跡地を活用した、前橋市と民間事業者による「日赤跡地生涯活躍のまち(CCRC)」事業として誕生したまちです。多世代が交流できる場として、介護付有料老人ホームや認定こども園、公園、賃貸および分譲住宅、そしてスーパーや大型生活用品店などが入った商業施設が整備されています。

ちなみに、「ココルン」という名称は、心が躍るような楽しいまちになるように「CCRC」の頭文字をとったもので、CoCo(心)Run(踊るような楽しい)City(まち)・Circle(団体)に由来しているそうです。

コミュニティスペースを併設したカフェ

公募設置管理制度(Park-PFI)の導入によって、コミュニティスペースを併設したカフェと、公園を運営されている、NPO法人三和会の理事長である三俣さんから、事業や運営内容についてお話いただきました。

また、17の企業・団体・大学等により構成された「ココルンサークルまえばし」では、<全世代活躍 みんなが主役のまちづくり>を実現するために、コミュニティ醸成プログラム(マルシェ、セミナー、ワークショップ等)や、健康維持プログラム(健康データ測定等)などが活発に行われているそうです。

前橋市役所 都市計画部市街地整備課CCRC・計画推進室の皆さん

次に、「前橋プラザ元気21」に移動し、今回のテーマである2つの取り組みについて、前橋市役所 都市計画部市街地整備課CCRC・計画推進室の皆さんから、それぞれご説明いただきました。

「前橋版CCRC(生涯活躍のまち)」の取り組みについては、最初に訪問した「ココルンシティまえばし」の概要から、「ココルンサークルまえばし」も含めた仕組みづくり、今後の展開についてもお話いただきました。

そして、もう1つのテーマ「前橋市アーバンデザインによる官民連携まちづくり」は、これまで、行政が主体となって、ハード整備を中心に計画し進めてきたまちづくりを、本来まちの主役である民間の主体性を大切にし、まさに官民連携による新たなまちづくりを実行していくために策定されたビジョンです。
前橋市のまちづくりの歴史から、アーバンデザインの考え方、モデルプロジェクトや、民間の資金を活用した「ソーシャル・インパクト・ボンド」「まちづくりファンド」の導入についてのお話を通して、自治体も企業理念のような揺るがない考え方を持つことが必要であるという、ビジョン策定の重要性と、実現していくための仕組みを知ることができました。

「馬場川通り」、「広瀬川河畔」 「馬場川通り」、「広瀬川河畔」

その後、実際に中心市街地を歩きながら、アーバンモデル・デザインプロジェクトの対象となっている、「馬場川通り」、「広瀬川河畔」を案内していただきました。
いずれのエリアでも、整備のために使用するレンガに名前を刻むことが出来る、市民参加型プロジェクトを取り入れているほか、社会実験として歩行者天国を実施するなど、楽しく市民を巻き込みながら、デザインプロジェクトが進んでいる様子が垣間見えました。

また、長く連なる商店街には、古くから続く商店と、新たにこの地でオープンした飲食店などが融合し、その風景からも、まちの活気を感じることができました。

“まずはやってみる、試してみる”という、前橋市の前向きで積極的な姿勢から、多くのパワーを吸収する機会となりました。この視察研修を通して、参加自治体の皆さんそれぞれの今後の取り組みにもプラスの作用が起こることと思います。

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