官民連携まちづくり推進協議会

お知らせ・活動報告

第26回(2026年度第1回)会議を開催しました

2026年7月2日

2026年7月2日(木)、第26回会議を東京で開催しました。
参加者は、14団体32人。
今回は、自治体職員が兼業・副業の形で、自らまちづくリの主体となって活躍する事例の発表と、意見交換が行われる内容だったこともあり、企画政策や、地方創生、まちづくり部門の職員に加え、総務や、人事、法制担当の職員が、数多く参加しました。

また、2018年度の本協議会が発足した当時の参加メンバーが、今年度の人事異動で、再度、企画や、地方創生部局に戻って来たという、嬉しい裏事情もあり、会議開催前から、より一層、活発な会話や笑顔が溢れ、賑やかなムードで始まりました。

会議の様子

一人目の発表は、岡山県瀬戸内市成長戦略部市政推進課長の仁科佳菜子さん。
テーマは、「瀬戸内市の兼業副業『人が集い、手取りが増えるまち』を目指して」でした。
瀬戸内市が掲げる施策「所得が増える取組の推進」の一つの柱である「市役所職員の就労機会拡大」を進めるために、兼業・副業が原則解禁となったことの背景や、兼業の事例、申請や許可までの流れ、職員の反応などについて、詳しくお話しをいただきました。
合わせて、ご自身の兼業活動の内容についても、お聞かせいただき、質疑応答では、形骸化している人事評価制度の見直しの必要性や、培ったスキルや成果をシェアするしくみの必要性などについて、参加者と意見交換を行いました。

会議の様子

二人目の発表は、群馬県前橋市まちづくり推進担当部長の纐纈正樹さん。
テーマは、「公務員の兼業・副業~一般社団法人という選択肢~」でした。
官民連携のまちづくりで最も重要なことは、利害を整理したり、方向性を揃えたり、持続的につなげていくことなどの「調整」と、計画づくりにとどまらず、実行段階と、改善しながら成果を生み出すための「伴走支援」だという話はとても本質的で、多くの参加者は、深く聞き入っていました。
そのために、副業として、一般社団法人「前橋コンディショナー」を設立し、視察の受入れや、人材育成などの事業を行うとともに、自らも、個人活動として、講演の講師や執筆などを行っておられることを、紹介していただきました。
「公務員だからこそできる価値創造があり、公務員の強みを活かした活躍は、本業や地域へ還元されるはず。」という言葉が印象的でした。

会議の様子

三人目の発表は、静岡県南伊豆町教育委員会事務局長の山口一実さん。
テーマは、「副業(複業)兼業への第一歩」でした。
実は、山口さんの登壇は2回目で、前回はちょうど4年前。まさしく兼業・複業の取組の先進事例として、ご自身が始めた兼業・複業の内容を、ご紹介いただいた、という経緯があります。
今、山口さんが、個人事業主としてやっていることは、コミュニティスペースの企画・運営(飲食店、塾、スマホ教室、カフェ、子どもの居場所、各種イベント等)、宿泊施設の経営(一般宿泊、企業の保養所、都市部大学生の滞在拠点等)、サテライトオフィスの運営、こども食堂、高齢者等の就労・活躍支援などなど、その後の4年間の進化は驚異的で、活動内容とその量に、参加者は圧倒されっぱなしでした。
発表後のクロストークを含め、山口さんがおっしゃっていたことは、多くの取組を経て得られた知見や、課題、改善点など盛りだくさんで、「役場職員が自ら動くことで、地域とのつながりや、信頼感が増す」、「小規模自治体の公務員は給料も低く、なかなかなり手がいないなう中で、兼業・副業という自由な選択肢が増えることで、収入面でも、働きがいなどでも魅力が増し、人手不足の解消や、いい人材の獲得にもつながると思う」、「行政の考え方にこだわらず、スモールスタートの重要性や、民間や社会の側を事情や課題を学ぶ機会になった」といったメリットや、「事業を増やすと、人の管理や経理などの事務負担が大変になる」、「役場の中に、まだまだ後に続く人がいないので、若手職員などのまちづくり人材の育成が急務」など、率直な課題も教えていただきました。

会議の様子

最後に、登壇者と会場参加者とのクロストークを行い、一つの自治体内にとどまらない、兼業・副業による自治体間の連携・共創や相互支援の可能性についても議論しました。
まとめでは、世話人代表の、都留市企画政策推進監の山口哲央さんから、「兼業・副業の環境整備と動きが広がる中で、自治体や地域にとって、また、地方公務員にとって、意味のあるしくみづくりを検討していきたい。まずは、自治体のニーズに合わせ、相互に連携しやすく、自治体職員も兼業・副業で参加しやすいプラットフォームの構築を進めていきたい。また、そのための、情報共有や意見交換、持続的な学びの場が、ますます重要になってくると思われるので、引き続き皆さん方とのつながりや、この官民連携まちづくり推進協議会の活動を、積極的に行っていきたい」という主旨の、挨拶がありました。

会議の様子

最後は、恒例の全員での写真撮影。
次回の会議での再会を約束し、今回得られた大きな学びと、高揚感を胸に、それぞれの地域への、帰路に就きました。

集合写真

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